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腕時計のムーブメントとは

ムーブメントとは、腕時計の駆動をつかさどる内部機械のことです。腕時計の心臓部であるムーブメントにはいくつかの種類があり、どんなムーブメントを搭載しているかによって、時計の特徴は大きく変わってきます。

ムーブメントの歴史

ムーブメントの歴史はたいへん奥深く、その黎明は13世紀頃のルネッサンス期の「塔時計」まで遡ります。当時はまだ歯車を動かす動力源に「おもり」を使っていました。

その後15世紀後半に入ると、「ぜんまい」を動力とする小型ムーブメントが開発され、1582年頃にガリレオ・ガリレイが発見した「振り子の等時性原理」を「調速機構」として活かした、より正確な時刻を表示する「振り子時計」が1656年頃、オランダの時計師クリスチャン・ホイヘンスによって生み出されました。

そこから機械式ムーブメントの技術はさらに発展、17世紀には美術工芸品と称された「懐中時計」、19世紀後半にはより精度や装飾、耐久性にも優れた「腕時計」、そして20世紀には電子式ムーブメントによる「クォーツ時計」へと進化を続けています。

駆動方式の種類

手巻き式

リューズを手で回してぜんまいを巻き上げる駆動方式のムーブメントです。

自動巻き式

時計を腕に付けている間に、身体の自然な動作に伴ってローターというおもりが回転する仕組みになっています。その回転でぜんまいを巻き上げる駆動方式のムーブメントです。

クォーツ

水晶を使った水晶振動子を時間の調整のために使用している駆動方式の電子ムーブメントです。1969年、日本のセイコーがこの電子ムーブメントを開発し、世界で初めてクォーツウォッチを商品化しました(参照元:セイコーミュージアム銀座/https://museum.seiko.co.jp/knowledge/Quartz01/)。

オートクォーツ

基本的にはクォーツと変わらない駆動方式のムーブメントになりますが、ローターの回転により電池を充電し、それを動力として使用しているのが、クォーツとは異なる点となっています。

スプリングドライブ

電池やモーターといった動力を持たず、発電機とIC回路、水晶振動子からなる電子調速機を組み合わせることで、平均日差+-1という高い精度を持った、クォーツに代わる新しい駆動方式のムーブメントです。針が滑らかに動くスイープ運動をするのが特徴です。

エコドライブ

ソーラーセルに光を受けることで発生させた電気で動く、駆動方式のムーブメントです。定期的な電池交換の必要がなく、余った電気エネルギーは有害な金属を含まない二次電池に蓄えられる仕組みになっています。また、エコロジーの観点からも非常に高い評価を得ているムーブメントで、時計としては初となる「エコマーク商品」に認定されています(※参照元:エコマーク事務局/https://www.ecomark.jp/eco_mail/backnumber/20150115.html)。

駆動方式の見分け方

ムーブメントの駆動方式は、「秒針の動き」「リューズを巻く」「時計の音」で違いを見分けていくことが可能です。例えば秒針の動きなら、秒針が連続的に動く「スイープ運針」が機械式で、秒針が1秒刻みで動く「ステップ運針」はクォーツ式となります。